どもる僕に彼女の憐れんだあの目が、今でも忘れられない(動画)

中学校

どもり人の苦悩~中学生

陽気な小学時代から一変して、中学生になった僕の心はギュッと萎縮していました。
それは、重い鎧をいつも身にまとって、学校に行くような気持ちだった。

毎日、ひどく疲れる。

そりゃそうだ。
疲れないはずがない。

絶対に、吃音をさらすことは許されない。

どんなことを引き換えにしても、どもっているところを見せてはならない。
そんな気持ちがいつも僕を支配していました。

仮に、吃音がバレていたとしても、今から、どもらなければ、きっと、みんなも、僕が吃音だったことも忘れるだろう。

だから、今日から、今、この時から、俺は吃音ではない。

だから、明るく振舞おう。

毎朝、そんなことを考えながら自分を奮い立たせていたような気がする。

このころから、僕は、人を避けるようになっていた。

会話の中に入っていても、ほぼしゃべることはない

相槌や、笑いはできても、そこで、発言はほとんどしない…。

なんとも不思議な奴にうつっていたに違いない。

そりゃそうだ。
そう演じている自分が一番違和感を感じているのだから…。

いつからか、僕は、そんな演技を、いつもするようになっていた。

面白くもないのに笑ったり、好きでもない奴に、引きつりながらも必死で笑顔を作ったり…。

すべてが、吃音を隠すため。
すべてが、恐怖の対象。

とにかく、怖い。

そんな中学生の記憶の中で、もっとも、心にグサッと刻まれた出来事を語ってみました。

どもる僕に彼女の憐れんだあの目が、今でも忘れられない

何でそんな目で俺を見るんだ…。

心底情けなくなった。

どうして、こんな簡単なことが俺だけできないんだ、怒りがどんどんを増幅して、体がカッーと熱くなるのが分る。

くそぉーー。