ホンモノに触れて自主性、創造性、感性を育てる

2017年2月18日

image4

子どもの成長にとってホンモノに触れることは大切だといわれます。

本物の芸術に触れる。
本物の素材に触れる。
本物の体験をする。

本物の〇〇(例えば英会話の発音など)を身につける。
…など、ホンモノに触れるといってもいろいろとあります。

今回は、この“ホンモノに触れる”ことが、子供にとっていかにプラスになるかをまとめてみました。

スポンサードリンク

モンテッソーリ教育における本物を使う大切さ

モンテッソーリ教育を知っていますか?

「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間に育てる」ことを目的とした教育法で、その基本は「自ら成長・発達させる力を持つ子供の要求をくみ取り、その自由で自発的な活動を援助する」とあります。

つまり、「自立した人間に育てるには、子供の自主性を尊重して、親はそのアシストをしてあげましょう。」ってことで、そのアシストの方法が重要だよってことですね。

そのモンテッソーリ教育の中で大切にされているのが「ホンモノを使うこと」

たとえば、子どもが飲み物を飲むとき「割れてけがをしてはいけないから、重たくて持てないといけないから」とプラスチックのコップを渡すのではなく、ガラスのコップや陶器の食器を渡します。

それを使うことで、割れるという現実を知り、割れるかもしれない危険を覚え、自ら気を付けて使うようになります。

また、ガラスや陶器という素材特有の肌触りなど、冷たさ、熱さ、重さなど、プラスチックとは違う感覚を身をもって体験し、感性を育てるのです。

スポンサードリンク

ホンモノに触れて子供自身の“好き”を知る

本物は素材だけではありません。

芸術(絵画・音楽)や体験(建物、景色や動物など実物を見る、スポーツをやってみる)なども、ホンモノに触れることです。

子どもはそのホンモノに触れることで、そこから何かを感じます。

「ホンモノのピアノの音はこんなにビンビン響くんだ!」
「写真で見たこの建物はこんなに大きいんだ!」
「雪ってこんなに冷たいの!積もるとこんなに歩きにくいんだ!滑っちゃう!」
など、五感をフルに使って、いろんなことを感じます。

また「これ好き!」と感じることがあれば、逆に「これなんか嫌だ」と感じることもあるでしょう。

どちらかが正解なのではなく、そういう経験を積み重ねることで、自分はどんなものに興味がわくのか、どんなものか好きなのか、逆に苦手なのか、自分自身を知ることにつながります。

子どもは好奇心旺盛です。
「好き」を見つけると「好き」に向かって突き進すすみたいという強い衝動に駆られます。

また、「好き」を知ることで、自分の可能性を見つけ、育み、将来進路をきめる場においてとての重要な選択材料になるし、その選択に自信が持てます。

“ホンモノの揺るぎない自信”を持たせるために親ができること

では、私たち親ができることは何でしょう?

言うまでもなく、親が子供にホンモノに触れる機会をたくさん作ってあげることです。

そこで、大事なことは、一緒になって体験をして、一緒になって感動することです。
ここも演出が重要なポイントで、オーバーリアクションに心がけるといいですね。

そうすると、感性豊になるだけではなく、その自分の感情、感覚が受け入れられたことで、子どもの自己肯定感が高まります。←重要

また、子どもの感じたことを肯定したうえで、親自身の感じたことを子どもに話すこともよいと思います。

たとえば、うちの子はカブトムシを見て
「かっこいい!すんごい強そうなツノ!真っ黒で超強そう!」といいます。

・・・・・が、

私は、昆虫類が大の苦手でゴキ〇リとの違いがわからないくらいの感覚です(ごめんなさい)。

そこで素直に

「ほんと、強そうだね!…
でも、おかあさん、ちょっと気持ち悪いかも…足細くて切れそうだし…」

と自分の感じたことを話します。

すると子どもは「自分と他者の意見は必ずしも同じではない」こと、つまり、世の中にはどれが正解なわけではない色々な感じ方があることを知ります。

そういう体験を重ねると、いい意味で、人は人、自分は自分なんだということを理解します。これは、人を認める、にもつながってきます。

特に、
よく「●●ちゃんは、○○だから嫌い」と、決めつけたりするお子さんであれば、その内容をしっかりと聞いた上で、今お話したように、人それぞれなんだよ。ということを伝えるといいかもですね。

とにかく、いつも、自己肯定感を高める を意識しておけば、自ずと親として適切な対応が見えてくるはずです。

追伸

念のためにですが、今回、お話した、“ホンモノ”ですが、必ずしも、高価なホンモノに触れさせてくださいということではありません。

たとえば、いつも図鑑で見ていたイルカを、実際に水族館で触らせてみたり、木になってるみかんを見せたり、言い換えればリアルな体験をさせてあげることとも言えますね。

つまり、何だっていいんです(^-^;

子供は、乾いスポンジが水を吸うように、どんなことでも吸収します。
と考えれば、何を吸収させてあげるか、親次第ってことになります。

いっぱいいっぱい色んな体験をさせてあげたいですね。

スポンサードリンク