乳児用液体ミルクの成分や価格。長期保存できるのは添加物は入ってるから?

2017年2月18日

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欧米で広く使われている乳児用液体ミルク。
封を開けるだけですぐに飲ませることができ、常温保存も可能で携帯性に優れています。

日本では、乳児用液体ミルクは、阪神大震災や東日本大震災など震災時にも支援物資として役立ちました。しかし、現在、日本で乳児用液体ミルクが販売されていません。日本で乳児用液体ミルクを購入するには個人輸入しかありません。

ここ最近「日本でも販売してほしい」という声が高まり、現在、国内販売が検討されています。
今回は、現状の乳児用液体ミルクの成分や添加物、現在の価格をまとめてみました。

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乳児用液体ミルクの成分は?

日本ではまだ馴染みのない乳児用液体ミルク。
どんな成分が入っているか気になるママも少なくないと思います。
乳児用液体ミルクの主な成分は一般的に以下のようになっています。


脱脂乳
大豆油
乳糖
カゼイン
ミネラル
鉄分
ビタミンK

牛乳と比べると母乳に近い成分で、赤ちゃんに必要な栄養が加えられているそうです。
粉ミルクの栄養分と比べると主要成分と主要ビタミン、ミネラルに関しては大差はないようです

長期保存ができる乳児用液体ミルク、添加物は入っているの?

乳児用液体ミルクには栄養強化剤の亜セレン酸ナトリウムが入っているものもあるようです。
しかし、保存料や防腐剤にあたる添加物は含まれていないようです。

乳児用液体ミルクが長期保存できるのは、無菌状態で作られ、個別包装されるという作り方だからなのかもしれません。

詳しく調べて日本の粉ミルクと比較されている方がいました

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乳児用液体ミルクの価格はいくらぐらい?

欧米ではドラッグストアで200mlあたり200~300円で売られているようです。
アマゾンで調べてみるとセット販売で2500円程度から販売されています。
なかには1本1000円の高額販売をするサイトもあるようです。

タレントの東原亜希さんも以前乳児用液体ミルクについてブログで『ネットで買えるものもあるけど、もっと気軽に買えるようになってほしい』と書いていました。

日本でも欧米のドラッグストアと同じように200~300円で、気軽に買えるぐらいになるといいですよね。

仮に、粉ミルクより割高だったとしても、その用途を考えれば十分に需要はあると思います。
災害時はもちろんのこと、急な外出時、環境的に授乳が難しい場合などは、かなり重宝すると思います。

ちなみに価格だけを比べるのであれば
1回のミルク200mlでは

・乳児用液体ミルク(欧米での現在価格)・・・200~300円
・粉ミルク・・・60円

災害時に乳児用液体ミルクはとっても便利!

赤ちゃんに粉ミルクをあげる時には清潔な水がたくさん必要です。
でも、大きな災害の時には清潔な水をたくさんに手に入れることが難しい場合もあります。

『だったら母乳をあげたらいいのに』と思われるかもしれません。
でも母乳が出ない人や災害時の精神的ショックやストレスで母乳がでなくなるママもいます。

阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本地震の時には、海外メーカーの液体ミルクを被災地に送る支援活動があり、被災地の赤ちゃん達に乳児用液体ミルクが届けられたそうです。

災害時に水がなくても赤ちゃんにミルクを飲ませることができるので、乳児がいる家庭の防災グッズにも乳児用液体ミルクを入れておくといざという時に安心です。

乳児用液体ミルクを小池百合子都知事が推進

小池百合子都知事は衆参議員時代に、日本フィンランド友好議員連盟の会長をしていました。2016年4月に熊本地震が起きた時には、「熊本地震緊急支援 フィンランド乳幼児用液体ミルク提供プロジェクト」を発足。

日本フィンランド友好議員連盟として働きかけ無償でフィンランドから乳児用液体ミルクが届きました。

この支援活動をきっかけに小池百合子都知事は、2016年5月25日に自民党本部で乳児用液体ミルクについての勉強会を開催したり、都知事選では乳児用液体ミルクの推進を公約に掲げていました。

都知事になり、国が乳児用液体ミルクの販売解禁の検討を受けて

「震災でお湯も沸かせない、水もないというとき一番便利。夜や、お出掛けの際のお母さんたちの負担を軽減する」

と乳児用液体ミルクが国内解禁になったら東京都の保育施設用に都がまとめ買いの方針を表明しています。

東京新聞Web

まとめ

未開封なら長期保存が可能で、携帯にも便利な乳児用液体ミルク。
成分も粉ミルクと大差はなく、添加物も安全そうでした。

シーンやタイミングに合わせて母乳・粉ミルクに加えて、乳児用液体ミルクという選択肢が増えると子育てをする側にとってはありがたいですね。

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